自分の家をつくる2
「生来、せっかちなたちだが、年月をかけてじっくりやるつもりである。
その内壁にはこども達から記念に贈られた<面>をはめこむ。
ベッド 通販のほかその室内の調度は自分で作る。
女房にも諒解ずみである」
実際、この宣言はまもなく実現した。
まったくの素人が一人でとりくんだその家は、その年の秋に立派に完成したのである。
私が、写真でこの家を見たのは『別冊・山と渓谷』の「ウッディ・ライフ」である。
手づくり志向、山や森や湖での自然生活へのあこがれ、本物の木への郷愁など、いまの若者がいだくそうした夢に答えて、いま流行のログ・ハウス(丸太組みの家)づくりや、素人の手づくりの家などを紹介した雑誌(年二回刊)である。
徐々にではあるが、昔のような自給自足のくらしへの関心が高まっている。
だから、畑をつくり、ミソやトウフをつくり、ペンキを塗りなおし、いすや本だなをつくる程度ならうなずける。