バッカス神とワイン
バッカスとワインについて書きたいと思います。
ストラスブールに来たばかりのバルドゥンク・グリエンが、当地でのワイン文化との直接的な関わりのうちでバッカス神を描いたと思われています。
しかし、天の天才を通して表わされたバッカス像が、作品自体の名声が高まるのと軌を一にして普及していったことは想像に難くありません。
そうした普及の過程において、時にはバッカスにはっきりとネガティヴな意味が課せられる場合もありました。
たとえば、フランドルの画家アンプ・シウス・フランケンが、グリエンの版画よりほぼ一世紀のちに描いたバッカス像がそれで、そこでは酩酊のためか、若いバッカス神がワインをうまく杯に受け切れず、足の下に敷いた書物の上にこぼしています。
この書物の意味はいったい何か。
これは「旧約聖書外典エズラ書」の第三章を示すものであると言われています。
ペルシア王ダリウス(ダイレオス)の三人の護衛が世の中で最強のものを指摘し合い、その中の一人が酒(ワイン)をもって世の中で最強の力と呼び、あらゆる者を過ちへと導く、としている箇所です。
それはまさにバッカスが自ら体現するイメージであり、彼の周りに散乱している折れたスコップは勤勉な労働を、壊れたコンパスは身のほどを、財布から飛び出したコインは富を、切断された握手する手は友情を、そして剣は暴力をそれぞれ示しています。
つまり、これら一連のイメージは、いずれもこの世と人間にとってきわめて重要かつ基本的なものが、他ならぬワインによって破壊されてしまうことを象徴しているのです。
せっかくブログでワインやブドウに関係することを書いているので、それに関するサイトを紹介しようと思います。ワインといえばこのサイトであつかっていることは旨くて安いワインをお店ごとにランキングしていて、とても参考になります。